五島列島&長崎

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    平成と令和をつなぐ、空前の10日連休。

    当院は1週間の休診をいただきました。

     

    せっかくの休みを有意義に使おうと、世界遺産登録に沸く、祈りの島・五島列島と長崎を旅してきました。

     

    五島列島と一口に言いますが、実は140ほどの島からなっており、それぞれの島はほとんどが橋でつながっておらず、船を使って移動するしかありません。五島列島の中でも、大きな島は、上五島の代表・中通島と、下五島の代表・福江島です。そして、世界遺産に登録された、潜伏キリシタンの方々が禁教が解かれた後に自分たちの証しとして爪に火を灯すようにして造られた、旧五輪教会堂と江上天主堂は、福江島と中通島の間にある、久賀島と奈留島に一つずつあるという、なかなかに訪れるのにハードルが高いのが泣き所。

     

    色々調べた結果、見学ツアーを利用するのが良いとわかり、キリシタンクルーズ、という、海上タクシーで島々を周るツアーに申し込みました。

    このツアー、13時に福江島を出て、久賀島、奈留島に寄港しながらガイドさんと一緒に教会等を見学し、中通島に17時に着くという、かなりありがたいツアーなのです。

     

    ということで、羽田を7時台の飛行機で長崎に飛び、さらに10時半の飛行機で長崎から福江空港まで飛ぶと、11時過ぎには福江島に着いている、という計画を立てました。ところが、4月29日当日は、ひどい嵐。長崎には着きましたが、長崎から福江島へのプロペラ機が飛ばないかも、というアナウンスにおびえ、なんとか飛んだものの、今度はキリシタンクルーズの海上タクシーが休航になるかもとおびえ(なにしろ、当日の宿は中通島のホテルだったので、運行してくれないと宿無しになってしまうため)、なんとかクルーズは出発してくれましたが、ルートを短縮し、予定に入っていた「キリシタン洞窟」は見られませんでした。とはいえ、それほど船は揺れることもなく、無事に教会も見られたし、中通島にも着いたので、船長さんの技術力に本当に感謝です。

     

    まずは久賀島へ。

    雨の旧五輪教会堂。1881年建立の木造教会です。浜脇教会が建て替えの時、いまだ車で行くことのできない五輪地区に移築されました。キリシタンクルーズは、五輪教会前の波止場に海上タクシーを止めてくれるので、山中を歩く必要なく見学することができます。
      

    どの教会内も脱帽はもちろんのこと、写真撮影は禁止ですが、五輪教会は今は使われていないので写真撮影を許可していただきました。外見は本当に素朴ながらも、内部はリヴ・ヴォールト天井(こうもり傘のような造り。祈りが天に届くようにという意味があるとか)で、三廊式(真ん中の天井の高い主廊と両脇の天井の低い側廊)という、とてもベーシックなつくりなのだそう。大事に保存してあるので、とても美しい。

    また、久賀島には、「牢屋の窄(ろうやのさこ)」という殉教地があります。いわゆる「五島崩れ」の発端の地です。「崩れ」とは、一つの地域で潜伏キリシタンの存在が発覚され、幕府や明治政府から拷問などの検挙を受けることを言います。ただ、「崩れ」といっても「改宗する」という意味ではなく、むしろ改宗を拒んで殉教者がでるような状況のことを指すようです。「牢屋の窄」は、明治元年に久賀島の潜伏キリシタン200人がたった12畳の牢屋に8か月も閉じ込められ、老若男女40名以上の方が命を落とした事件です。長崎の大浦天主堂(大浦天主堂は日仏修好通商条約に基づき、フランス人専用の教会として幕府のちに明治政府にも認められていた)のプティジャン神父が、この弾圧事件についての内容をパリの神学校へ手紙を送ったことから、明治政府は人道的に世界から非難されることとなり、とうとう明治6年にキリスト教の禁教が解かれたそうです。

    五島列島は、日本の信教の自由に、大きな影響を与えた、祈りの島なのです。

     

    旧五輪教会堂の次は、ユーミンの「瞳を閉じて」の舞台でも有名な、奈留島へ。



     

    クリーム色と水色のコントラストが美しい、世界遺産の「江上天主堂」です。こちらは今も現役の教会のため、内部の撮影はできませんが、柱に木目文様を手描きしたりステンドグラスを手描きしたりと信者の方の教会への並々ならぬ愛情が感じられ、湿気の多い土地に建っているため高床式になっていたりと、見所いっぱいです。そして江上天主堂は、教会建築の天才・鉄川与助の設計施工でもあります。

     

    このあと、若松島のキリシタン洞窟に行く予定でしたが、天候の関係で見学できませんでした。

    キリシタン洞窟は、船でしか行くことができない断崖の洞窟に隠れていたキリシタンの方々が、朝餉の焚火を見つかって拷問にかけられたという悲しい歴史を癒すため、断崖絶壁の洞窟の入り口に十字架と3メートルのキリスト像が設けられた場所です。

    次回は必ず拝見したいと思います。

     

    無事、中通島のホテルマルゲリータに着くことができ、夕食は美味しいお魚イタリアンに舌鼓。2泊目は和食を選ぶこともでき、飽きません。

     

    観光のワンポイントとして、中通島でも福江島でも、レンタカーをお借りになることをオススメします。車があると、自由度がかなりアップしますから。どちらの島でもトヨタレンタカーさんにお世話になったのですが、とても親切にしていただき感謝です。

     

    翌日は、中通島と橋で続いている頭ヶ島にある、世界遺産「頭ヶ島天主堂」へ。

    ところで、世界遺産の教会を見学するには、事前予約が必要です。

    キリシタンクルーズは事前予約も含まれているので楽ですが、頭ヶ島天主堂の見学に関しては、私も事前予約しました。頭ヶ島天主堂のある白浜地区へは自家用車で行くことはできません。上五島空港に集合し、シャトルバスで連れて行ってもらいます。時間と定員に制限があるので、早めの予約がお勧めです。

    頭ヶ島天主堂は、1919年に造られた石造りの教会です。名匠、鉄川与助の設計施工です。信者さんたちが近くの石を切り出して、10年の歳月をかけて造り上げたそうです。今年で、ちょうど100年目、もちろん現役の教会です。内部は、五島を代表する花である椿の彫刻で美しく装飾されています。


     

     

    中通島には2泊したのですが、堤防釣りも楽しみました。

     

     

    漁港で会った猫ちゃん。とっても人懐こくて可愛かった。釣れたお魚をあげたら、喜んでねぐらに持って帰っていきました。

     

    さて、中通島のグルメをご紹介。

    中通島は、五島うどんの里なのです。「遊麺三昧」さんで、名物の地獄炊きを。駐車場も広くて有川港の目の前と便利ですが、お昼時しか営業していないのでご注意を。茹で上げられた細麺の五島うどんを、シンプルにあご出汁つゆにつけるか、生卵にショウガと出汁醤油のタレにつけるか、2つの味が楽しめます。ツルツルで美味しい!


     

    3日目は奈良尾港からお昼のジェットフォイルに乗って福江島に移動したのですが、そもそも奈良尾にはあまり食事処がないようで。ホテルマルゲリータが奈良尾にも新しくできたそうで、綺麗なレストランでランチもとれるようですが、何しろオープンが12時、船は12時50分に出航なので間に合わず。そこで、奈良尾フェリーターミナルの目の前に開いていた、「レストランにじ

    」さんに行ってみました。なかなか入るのに勇気がいる店構え。どうやらかなりご高齢のご夫婦で営んでいらっしゃる様子でした。頼んだのは、長崎名物トルコライス。

     

      

     

    カレーピラフにナポリタン、トンカツが、オムレツの下に隠れている、ワンダーランドな食べ物です。おいしくないわけがない!

    これからもランチ難民のために、お店を続けてくださいね。

     

    福江島には3泊しました。

    メインは魚釣り!!

     

    旅行4日目、まずは奥浦漁協がやっている筏釣りに行きました。

    波の穏やかな戸岐湾に浮かぶ筏に船で渡してもらい、魚釣りを楽しむ趣向なのですが、船頭さんが本当に本当に親切な方で、ご自分の船に乗せてくださって、アジ釣りと、釣れたアジを餌にしたアラカブ(かさご)釣りを満喫いたしました!!  

     

      

     

    釣れた魚を食べさせてくれるお店を紹介していただいたり、ご自分の釣っていた大きな石鯛をくださったりと、本当に優しい船頭さんでした。ありがとうございました。

     

    5日目は、荒川港の都丸さんに乗って、鯛釣りを。

    めちゃくちゃ大きなイトヨリが釣れて、リールを巻くのに四苦八苦。イトヨリは爆釣でした。  

     

      

     

    小さめですが真鯛も4枚、かなり大きなアジも2本釣れて、大満足の釣行でした。

    都丸さんもとっても優しくて、楽しい釣りができましたありがとうございました。

     

    福江島のグルメをご紹介。

    福江港フェリーターミナル前にある、ザ・食堂「うま亭」の長崎名物ちゃんぽん。

     

     

    五島牛の肉野菜炒めや、五島豚のトンカツも美味しかった。「うま亭」はかなりの人気店なので、お昼時よりちょっと早めに行くことをオススメします。

     

    こちらは、奥浦漁港のかき小屋で焼いてもらった、ヒオウギ貝。

    すごく綺麗!味は、ホタテより濃厚です。

    ここの漁師さんたちもみんな親切で、ブリカマの焼いたのをおすそ分けしてくれたり、と楽しかった!!

     

      

     

     

     

    福江の町で一番人気のある割烹「心酔」さんにて。

    オコゼの薄造りと、五島牛のたたき。

     

      

     

     

     

    釣った魚をお料理してくれた「石松」さんと、

     

     石鯛とアラカブ。

     

     

     

    同じく「かきごやこんねこんね」さん。可愛いワンコがお出迎えしてくれました。

     

      おねだり上手なのです。

     

      イトヨリのお造りとぶっかけ五島うどん。

     

     

     

    「かきごやこんねこんね」さんは、朝は「金木犀」という中華がゆ屋さんになります。

     

      

     

    パクチー粥も美味でしたが、鶏のまぜそばが美味しかった!あまりに美味しくて、勧められるまま、朝からビール!!

     

     

    福江にいる間、2回も訪れた「こふひいや」さん。正統派の喫茶店です。

    珈琲はもちろん、ごはんもケーキも美味しかった!

     

        

     

    ドリアにカツカレーにチョコケーキ。すべて手作り。

    のんびりした時間を過ごせました。

     

    優しくて楽しくて美味しい五島列島。

    ちょっと人生観が変わりました。

    イライラしない。人に優しく。

    五島の方々のような人間になりたいものです。

     

    五島列島に別れを告げ、6日目と7日目は長崎へ。

     

    五島列島で教会や潜伏キリシタンの歴史に興味が倍増したので、前述したプティジャン神父が「信徒発見」をした大浦天主堂へ。もちろん、世界遺産です。

     

     

    「我らの胸は、あなたの胸と同じ」と、大浦天主堂見物を装った浦上の潜伏キリシタンの方々が、プティジャン神父に信仰を告白した「信徒発見」は、1865年(慶応元年)の出来事。禁教が始まって以来、約250年ぶりに日本人のキリスト教徒を見つけた出来事であり、ヨーロッパでも驚きをもって伝えられたそうです。ただ、これが発端となって堂々とキリスト教信者であることを表明する方々が増えたことで、いわゆる「崩れ」が起こったことも事実。そして「崩れ」が最終的には明治政府がキリスト教禁教を解くことになったのは前述のとおりです。多くの苦難の歴史を経て、今があるということです。

     

    長崎市内は他にも見どころいっぱい!

    中学の修学旅行、また20年以上前に大学病院で勤務している頃、補綴学会が長崎で開かれた時に来たことがありますが、その時は「出島」がまだ街中に埋もれている状態で観光地化してなかったのですが、今回、ちゃんと出島の形に街並みが復元されていて驚きました。一見の価値ありです。

     

     

    最終日は、ずっと行きたかった「軍艦島」へ。

    軍艦島コンシェルジュさんで予約しました。ガイドさんも付いて、写真が撮りやすいように船を回転させてくれたりと、とても親切です。

     

     

    この日は海が凪ぎだったので、無事に上陸できました。

     

     

    見学スポットは3か所あるのですが、いたるところ廃墟。

    かつて、東京よりも人口密度が高く、栄えていたとは…。日本でも最先端のコンクリート高層住宅が立ち並び、活気に満ちていた炭鉱全盛期のころを思うにつれ、時代の流れを感じずにはいられません。

    軍艦島コンシェルジュでツアーを頼むと、軍艦島デジタルミュージアムで軍艦島について予習してから行けるので、とても興味深いです。かつての島民の方々が提供してくださった生活のスナップ写真を見ると、子供たちも奥様達も、みんなこぎれいな格好をしているのが印象的でした。これは、潜伏キリシタンの方々の昔の写真を見ても思ったことなのですが、想像するに、昔の、特に女の人たちって、今の私たちのジャージみたいなだらしない格好はしないで、身ぎれいに清楚にしているのが当たり前だったのかもですね。洋服を大事にしていた、っていうこともあるのでしょう。そういえば、改めて拝見した、美智子上皇后様の昔のお写真の数々!その洋服のセンスといい、これ以上ない美しく清楚なご様子、憧れない女性はいないのではないでしょうか。実は娘の卒業した学校が美智子上皇后様が戦前にお通いになったことがある女子校で、昨年同窓会にお出ましになったときに間近でお会いでき、若い後輩たちに「幸せな人生を」とお言葉を賜ったそうで、娘が「あんな美しい方はいらっしゃらない!」と大興奮していました。時代は令和となり、軍艦島が栄えていた昭和は本当にはるか昔のことになりつつありますが、古き良き日本女性の矜持は、ちゃんと受け継いで大切にしていきたいものです。

     

    ところで、軍艦島、めっちゃポケモンいました。

     

     

    ゲットし放題。

     

    最後に。長崎市内のグルメをご紹介。

    まずは、お世話になっている「デンタルクリニックK」の長崎大学卒の渥美院長先生から、絶対に美味しいよ!、教えていただいた、長崎新地中華街の江山楼の皿うどん。

     

      

     

    江山楼は30分以上待ちの大盛況でしたが、どうしても食べたくて。渥美先生から太麺を食べるように、と聞いていたのでその通りにしましたが、思ってる皿うどんとは違うビジュアル。細麺を頼むと、いわゆるカリカリ麺にあんかけの皿うどんなのですが、太麺の皿うどんは、しっかりとちゃんぽんスープを吸っており、焼きちゃんぽん、って感じ。具も、フカヒレやら肉団子やら。盛りだくさん。一緒に頼んだかに玉丼も程よい甘さと卵のフワフワ加減が絶妙に美味しかった!

     

    長崎で食べたお寿司も美味しかった。「さくらい」さんにて。

    鯨やうちわエビなど、珍しいものもたくさん。大将のお人柄も柔らかく、楽しい夜を過ごせました。

     

      

     

     

    お寿司で満腹になったのですが、「さくらい」の大将が行ってみて、と教えてくださった、隠れた長崎名物、一口餃子の店にも行きました。

    「雲龍亭銅座店」さんです。

     

     

    一つ3センチほどの一口餃子が、10個で一人前。

    あまりに美味しくて、満腹でも10個なんてペロリ。

    お取り寄せもあるとのことだったので、帰ってきてから早速注文したのは言うまでもありません。

     

    最後に甘味を。

     

    長崎名物チリンチリンアイス!

     

      

     

    めがね橋のたもとで発見しました。手早く薔薇の形に盛ってくれます。映えること、このうえなし。

    味もあっさり、懐かしい。

     

    そしてこれまた、長崎名物、食べるミルクセーキ。

    和風喫茶「志らみず」さんにて。

     

     

    てんこ盛り。

    味はミルクセーキそのもので美味。ほとんどの人が、これを注文していました!

     

    軍艦島へ向かう船の中で食べた、カステラアイス。暑かったので売れてました。

       

       

     

     

    そして旅を終えて、無事に川口に着いた夜。

    「天旬楽うのじ」の大将にイトヨリなど、釣れた魚をクール宅急便で送ったら、素敵なお料理にして食べさせてくれました!

     

     

       イトヨリの湯引きと鯛飯。

     

    なんという幸せ。

     

    楽しい休暇を過ごせたことに感謝です。

    令和元年、仕事も新たな気持ちで頑張りたいと思います。

    どうぞよろしくお願いいたします。

     

     

     

    副院長
























































     

     

     


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      • 2019.05.14 Tuesday
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